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■言葉の変化と運用能力、そして「正しい日本語」とは:小松英雄『日本語はなぜ変化するか』から

1 類推による言い誤りが動因日本語は時代とともに変化してきました。その変化は、どのように起こったのかという現象のことよりも、その変化の要因がどうであるかが気になるところです。この点に明確に答えたのが小松英雄でした。『日本語はなぜ変化するか』...
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■国語の基準の確立とコンピューター化:梅棹忠夫『あすの日本語のために』のポイント

1 梅棹忠夫のある種のヒラメキ梅棹忠夫は『知的生産の技術』を書き、じつは西堀栄三郎の『南極越冬記』も西堀の資料を基に書いてしまったという文章に達者な学者です。たんに文章がわかりやすいだけでなくて、アイデアが優れています。いまでも『知的生産の...
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■簡潔明確な文構造について:【A⇒B】と【C+[A⇒B]】

1 文のわかりやすさちょっとした宿題がありました。【よりよき文を作るための文法:文章の価値・規範】(2022-10-14)に例文を載せていました。4つの例文のうち、三上章が『日本語の構文』であげていたものがAです。これを変形させたものがその...
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■助詞「は」「が」「の」の機能:「=」と「×」

1 「主体」という重要概念「は」と「が」は主語に接続する代表的な助詞だといわれています。ところが日本語文法では主語という用語の概念が、収拾がつかないほどに混乱して使われてしまったため、「主語に接続する」という言い方が、正確に伝わりにくくなっ...
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■よりよき文を作るための文法:文章の価値・規範

1 規範文法の否定と「文章読本」ドイツ参謀本部のメッケルが日本陸軍に招聘されて、明治16(1883)年に来日しました。メッケルは「軍隊のやりとりの文章は簡潔で的確でなければならない。日本語はそういう文章なのか」と問うそうです(『司馬遼太郎全...
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■「主語、述語」概念を日本語文法にどうあてはめるべきか:篠沢秀夫『フランス三昧』から

1 「英文法」をモデルに作られた国文法篠沢秀夫の『フランス三昧』には、日本語の文法についての問題点も記されています。[文法というと頭が痛くなる。日本人に多い反応だ。それというのも「国文法」というものは明治時代に「英文法」をモデルに作られたか...
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■フランス語における書き言葉と話し言葉:篠沢秀夫『フランス三昧』から

1 フランス語の書き言葉岡田英弘が言葉というのは、書く言葉の確立があって、それが話し言葉を形成させていくのだと書いています。『漢字とは何か』に収められている「書き言葉と話し言葉の関係」においてのことです。昨日のブログに、このことについて書き...
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■書き言葉が話し言葉をつくる:岡田英弘『漢字とはなにか』から

1 書き言葉が話し言葉の基礎岡田英弘は『漢字とは何か』に収められている「書き言葉と話し言葉の関係」で、大切な指摘をしています。[よく錯覚する人がいるが、話し言葉を文字に写すことで書き言葉がつくられるのではない](p.281)ということです。...
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■絵本で選んだゴリラに「が」をつける理由:助詞「は」と「が」の違い

1 なぜ「ゴリラが」なのか小学校1年生が作文を書こうとするとき、何を書いたらいいのかで困ってしまいます。そのため、動物がたくさんいる絵本などを使って、その中のことを書くようにと話すことがあります。1年生は、その中から選んで、「ゴリラが」と言...
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■日本語文法で不可欠なこと:要素と構造と機能

1 日本語文法の連載について日本語の文法の連載を続けています。研修講座が続いていましたから、時間がなかなか取れませんでした。また少ししたら続きを書けると思います。ただ、とびとびのものですから、きっと読みにくいはずです。実際、備忘録のように書...
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